◆ひとくち紹介
本作品はお金合同のトップバッターにして、「遺産」を扱う物語。
力強い引きのある冒頭。「遺産」というテーマへの真摯な向き合い方。迸るコメディ。
そして、原作のイベントである『Code:BOX ミレニアムに迫る影~一つの問いと二つの答え~』でも描かれた百合園セイアというキャラクターの広がりを踏まえた上での本作の心情の展開のうまさは、
まさに本合同のトップバッターをつとめるにふさわしいものである。
【お金合同01】セイアの遺産 ユリゾノロボG-SF(ヒオルカ)

◆ひとくち紹介
本作品はお金合同のトップバッターにして、「遺産」を扱う物語。
力強い引きのある冒頭。「遺産」というテーマへの真摯な向き合い方。迸るコメディ。
そして、原作のイベントである『Code:BOX ミレニアムに迫る影~一つの問いと二つの答え~』でも描かれた百合園セイアというキャラクターの広がりを踏まえた上での本作の心情の展開のうまさは、
まさに本合同のトップバッターをつとめるにふさわしいものである。
◆読了後の感想(ネタバレ無し)
作品紹介にも書きましたが、ヒオルカ先生によるこちらの作品は「遺産」を扱っている作品です。
実はこの時点で私としてはびっくり仰天です。
まさか「遺産」という手があるなんて! と。
なんで思いつかなかったんでしょう。しっぽ焼き先生と焼肉に行ったときにも話題に上がりましたが、まさに「盲点」でした。
そして、読み手として感動したのは、その引きの力強さです。
本作はエデン条約後のティーパーティーに焦点を当てて書いている作品です。
当然、ミカもナギサも、「あの事件」があったからこそ色々と考えていることもあります。
一方で、聡いセイアは彼女たちの思いに気がつきつつも、セイア自身が抱える焦りのようなものが、冒頭の「夢」に表出し、物語が始まるのです。
まだ読んでいない皆様、本当に冒頭だけでも読んでみてください。
ぐいっと引っ張られて、気がつけば読み終わっていることでしょう。
そしてもう一つ大切なポイントが、「遺産」というテーマに関わらず、作中を通して貫かれる明るいコメディの数々です。
テーマ性を損なわずに、しかし軽やかな読み口で楽しめるそのバランス感覚は、ヒオルカ先生の持ち味であると考えます。
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