【感想】「とにかく、ぼくらは、探していた」(コゴリオン)

◆ひとくち紹介
 新生徒会体制のもと、新しいアリウス自治区を復興させる——しかし、何をするにもまずは産業がいる。

 マイアの発案により「アリウス分校観光ツアー」が企画され、
スバルは観光バスの運転手兼用心棒としての仕事を手探りではじめていく。

 はじめてのツアーはトラブルに見舞われ、厳しい現実に直面するなか、
アツコは「お祭りをしたいと思うの」と微笑み、スバルたちに「朱塗りの髑髏」を捜索するようにと依頼する。

◆読了後の感想
 
 「アリウス」が詰まってて、とても良かった……というのが、素直な読後感です。

 原作の時系列でいえばオラトリオ編の後であり、「アリウス復興」という前向きな目標(もちろん、一筋縄ではいきませんが)に向かって頑張るマイアとスバルの姿がとても尊いです。

 そして、作中序盤でアツコから提示されたミッション「朱塗りの髑髏」の捜索。

 内戦の跡が色濃く残る土地であるが故に、希望と落胆が交互に差し込まれる構成が、とても胸に来ます。


 また、プロローグ(ちょうどサンプルにもなっていましたね)にて姿をチラ見せしてくれていた、第2回観光ツアーの参加者たちのやり取りも、個人的にはとても好みでした。


マイアかわいい。だいすき。スバルのこともすきだよ。


 (素人ながら……)作品全体を通して、キャラクターの動機付けが自然でありながらしっかりとしていると感じました。

だからこそ、作中で追求していくアリウスの歴史と、それに向き合うアリウスの生徒たち。
 アリウスのお祭りと髑髏の真相。

 スバルの視点から語られるそれらが、とても切なく胸を打ちます。


 濃密な読書体験でした。

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